三宅香帆さんは、「働いていると本が読めなくなる」「どうして私たちはこんなに考察してしまうのか」——そんな、いまを生きる私たちの感覚から出発して文芸を語る文芸評論家です。
著書には、現代の深層を読み解くものから母娘関係や「女の子」というテーマ、さらには万葉集まで幅広く手掛けており、難しすぎず、それでいて思考を深めてくれる語り口が魅力です。
本記事ではそんな三宅さんの注目著作を9作ご紹介します。
視点が変わる書評系3選
『人生を狂わす名著50』
| 出版社 | ライツ社 |
| ページ数 | 392ページ |
おすすめポイント
✅院生時代の書店ブログから生まれた文芸評論の原点
✅小説も漫画も人文書も古典解説も延べ200冊以上が1冊の中で紹介
✅「無難な良書」ではなく、「人生を根幹から揺らす本」に出会える
『娘が母を殺すには?』
| 出版社 | PLANETS |
| ページ数 | 224ページ |
おすすめポイント
✅家族小説を、少し違う角度から読めるようになる
✅「分かり合うべき」という前提を横に置き、「わかりあえなさ」にフォーカス
✅好き・嫌いの2択ではない複雑な感情を言語化するヒント
『女の子の謎を解く』
| 出版社 | 笠間書院 |
| ページ数 | 288ページ |
おすすめポイント
✅小説・漫画・アニメなどに登場する様々な女性の生き方に焦点を当てて解説
✅あのとき感じていたときめきや違和感を少し違う視点から見る
✅ジェンダーと物語の関係について、知人とのおしゃべりのような感覚で読める
注目の新書3選
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
| 出版社 | 集英社 |
| ページ数 | 288ページ |
おすすめポイント
✅本に関する様々な賞を受賞した注目作
✅労働史×読書史という新しい組み合わせを重厚かつ新書らしいコンパクトさで論じる
✅読めないのは「時間がないから」だけではない理由が見えてくる
『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』
| 出版社 | 新潮社 |
| ページ数 | 272ページ |
おすすめポイント
✅「面白さ」を構造から考え、読む→考える→組み立てるという流れを体系立てて整理
✅読書が自分の世界を広げるだけでなく、人との会話にもつながっていく感覚が得られる
✅「自分の言葉で話せる」ことを強みにできるコツ満載
『考察する若者たち』
| 出版社 | PHP研究所 |
| ページ数 | 248ページ |
おすすめポイント
✅「考察」して「最適解」まで短時間でたどり着きたいという現象を読み解く
✅「考察」の背景にある若者の感覚や時代性を丁寧に掘り下げる
✅情報過多の時代を生きるヒントにも
やさしい古典解説3選
『言葉にできない想いは、どうしたら伝えられるだろう。——悩める大人に贈る万葉集』
| 出版社 | 亜紀書房 |
| ページ数 | 256ページ |
おすすめポイント
✅1300年前の歌を読み解き、現代人にも共通する悩みや喜びの感情表現を楽しく学ぶ
✅古文の知識不要で、 スリリングな読書体験を味わうなら
✅SNSや日常のコミュニケーションにも通じる「言葉選び」のヒントに
『〈萌えすぎて〉絶対忘れない! 妄想古文』
| 出版社 | 河出書房新社 |
| ページ数 | 256ページ |
おすすめポイント
✅古文を「カップリング≒関係性の解釈」で妄想しながら読み解くという新コンセプト
✅知識よりもまず物語として楽しむことを優先した古典の入り口
✅内容が自然と頭に残る文体なので、勉強感がないのに知識が残る
『妄想とツッコミでよむ万葉集』
| 出版社 | 大和書房 |
| ページ数 | 272ページ |
おすすめポイント
✅歌の情熱やユーモアをぐっと身近にしてくれる「笑える」和歌紹介エッセイ
✅1300年前の恋が意外とリアルで、古典を今の感覚でアップデートできる
✅難解な注釈中心ではなく、まずは楽しむことを大切にした構成で古典へのハードルが下がる


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